SEASON1 第三回目
修復のトレーニングプログラム
欧米の場合
全て10名前後の少人数のみを受け入れるプログラムです。アメリカでは絵画、紙、オブジェクトなど様々な美術品の修復の基礎を勉強した後、専門を選んでさらに深く学ぶというプログラムになっています。ヨーロッパでは、初めから絵画や紙などの専門に分かれ、専門分野のみを学ぶプログラムとなっています。
修復プログラム例
- 1960
- ニューヨーク大学に修士課程トレーニングプログラム開始(Conservation Center of Institute of Fine Arts, New York University)
- 1970
- ニューヨーク州立大学に修士課程トレーニングプログラム開始
- (Cooperstown Graduate Program, Cooperstown)
- 1974
- デラウェアー大学大学院で修復のトレーニングプログラム開始(修士)
- (University of Delaware と Winterthur Museum が共同スポンサー)
- 1991
- 1991 デラウェアー大学大学院に博士課程併設
この他、1960〜70年代にかけて、ローマのレスタウロ(IstitutoCentrale per il Restauro di Roma)、英国ロンドンのコートールド・インスティテュート(The Courtauld Institute of Art)、フランスのパリ第一-パンテオン・ソルボンヌ大学(Universit� Paris I- Panth姉ne Sorbonne)、イフロアIFFROA (Institute Francais de Formation des Restaurateurs des Ouvres dユArt)、カナダのクイーンズ大学(Queens University)などにも修復家養成コースが発足(修士)
日本の場合
日本では、特に最近(1997年以降)になって、修復の講座開設が広がっています。
- 1965
- 東京藝術大学大学院に保存修復、保存科学講座開設
- (1995年からは美術研究科文化財保存修復学科)
- 1992
- 東京学芸大学大学院に文化財科学分野の講座開設
- 1996
- 東北芸術工科大学院に芸術工学研究科芸術文化専攻開設
- 2001
- 吉備国際大学に文化財修復国際協力学科開設
ランビエンテ修復芸術学院、東洋美術学校などの専門学校でもトレーニングプログラムが発足。この他、文化財保存・修復関連の科目が受講できる大学・大学院は多数。
修復学校の風景(クリックで拡大)